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2017.07.02 包括的な
「包括的な」

 「すべてをひっくるめて」という意味を表す言い回しです。一つひとつではなく、全体をまとめて、という意味になります。少し前にはやった表現に「まるっと」という言葉がありますが、これは「まるごと、全部」を意味する愛知県周辺地域の方言だそうです。意味合いは全く同じですね。「包括的核実験禁止条約」も「まるっと核実験禁止条約」といえば分かりやすいでしょう。「宇宙空間、大気圏内、水中、地下を含むあらゆる空間での核兵器の核実験による爆発、その他の核爆発を禁止する条約」という意味ですから。
 さて、この「包括的」という考え方ですが、実は人間の脳には非常に馴染みやすいという性質があります。どういうことかといいますと、人間の脳は「概念」としてものごとをとらえるクセがあります。ライオン・シマウマ・キリン…といった具体的な生き物を、「動物」といって一くくりにするのも一例です。「一言ですませられる」ということに価値を置くのです。脳にとってはその方がラクだからです。
ところがこの包括的なとらえ方には落とし穴があります。「一言ですませられるのに、いざそれを実行しようとすると、とても難しくなる」という点です。たとえば「勉強する」という言葉も包括的な概念です。「よし、勉強するぞ!」というのは、脳にとって都合のいい?表現なのです。口にするには便利ですから。ところが、いざ実行するとなると…具体的なイメージがともなわなくて、何をすればいいのか分からないままなのです。
 すぐに実行できるようになるためには「まるごと、全部」ではなく「部分に、分解」を心掛けるべきです。「勉強する」ではなく「英単語を覚える」というように。実際に行う内容にまで「分解」することが重要なのです。
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