2017.08.01 丁々発止
「丁々発止」

 「ちょうちょうはっし」と読みます。「お互いに負けじと、激しく議論を戦わせること」のたとえとして使われる言葉になります。「丁々」は物を続けて打ち合わせる音の形容。「発止」は堅い物同士が打ち当たる音の形容。すなわちどちらも「擬音」だということになります。犬の鳴き声が「わんわん」で、猫の鳴き声が「にゃんにゃん」。これも「擬音」。子どもの笑顔が「にこにこ」で、オヤジのハゲ頭が「つるつる」。これも「擬音」になりますよ。「わんわん」と「にこにこ」の違いは?実際に音がするのが「わんわん」で、音はしないが、それらしい様子を表しているのが「にこにこ」ですね。笑っている子どもから「ニコニコニコ」と聞こえてきたら…不気味ですよね。音がする方が「擬声語」。音がしないのが「擬態語」。文法的にはいずれも副詞に相当しますからね。ワンポイント文法講座でした。
 閑話休題。「丁々発止」です。「丁々発止で、自分もしっかり発言できる。一度やってみたかった」と党首討論に意欲を示していたのは、民主党政権時代の野田総理でした。イギリス議会での「クエスチョンタイム」をモデルにして、日本でも国会で行われるようになりました。しかしながら、その当の国会が…言論の府であるはずが、このところ口論の府になり下がってはいないでしょうか?実のある議論は少なく、ののしりの声ばかりが大きい。考えずに口に出してしまうことは慎まなくてはなりません。それをすると「口論」になるのです。「言論」とは、「言語や文章によって思想を発表して論ずること」です。根底に「思想」がなければ、「口論」になってしまうのです。思想を形成するには、読む習慣と能力が必要です。それは考える習慣と能力に比例します。本当の意味での「丁々発止」がこの国で繰り広げられるように!「読む習慣」「考える習慣」を意識していきましょう!自戒を込めてですが。

スポンサーサイト