2016.07.22 味方千人
文字通り「自分には味方が千人いる!」という意味を表す四字熟語ですが、言い回しとしてはこの後「敵千人」と続くところがポイントになります。「味方千人、敵千人」。意味合いとしては「味方が千人いれば敵も千人いる。人は誰でも、味方を持っていれば敵も持っているもので、一人の味方もなく一人の敵もないなどという人はいない」ということになります。人生訓(人間の生き方についての教え)として受けとめられている言葉ですね。何かの故事に由来した「故事成語」かと思ったのですが、特にいわれとなるような出来事は見当たりませんでした。昔から語り継がれた「ことわざ」だと言えるでしょう。
田中自身、この「味方千人、敵千人」というフレーズは、政治家生活三十年という先輩から教えてもらうまで、知りませんでした。「自分の名前を投票用紙に書いてもらう」という選抜選挙を、三十年間無敗でくぐり抜けてきた先輩です。皆さんの中にも、某国民的アイドルグループの「選抜総選挙」を、テレビ中継を通じて、あるいはニュース等でご覧になった方がいるかと思いますが、数多(あまた)いる候補者の中から、不特定多数のファンによって「この人しかいない!」と推(お)された人物だけがスピーチを披露するという、毎年恒例となっているイベントですね。単純に見える人気投票という行動が、いかに複雑な要素をふくんだ大変なものであるか。「圏内」に誰が入るのかという予想が困難を極めることからも、その難しさが分かるというものです。でも、本当の難しさ、その厳しさは、「候補者」になってみなければ分からないと思いますよ(笑)。「握手会」という公開イベントについても報道されていましたが、事件が起きてニュースになっていましたね。ちなみに、「選挙の神様」と呼ばれた田中角栄元総理は次のようにおっしゃっていました。「有権者と握手した数しか票は増えない!」とね。そのことをふまえた「握手会」なのでしょうか?
閑話休題。「味方千人」についてです。選挙において安定した強さを保ち続ける先輩に、ぶっちゃけ聞いてみたのですよ。「どうやって三十年間も変わらぬ人気を維持し続けることができたのですか?」って。そうしたら返ってきた答えが「味方千人、敵千人」だったワケです。
「敵を作らずに誰からも好かれようとすると、結局誰からも好かれない。たくさんの人に好かれるためには、嫌う人がたくさん現れることを怖れてはいけない。」人気者であろうとすると、かえって人から一票を託されなくなるという現実を知り尽くした、先輩からのするどい一言でした。「自分を支持してくれる人」をターゲットにするということは、ある意味で「絞り込み=切り捨て」を行うということでもあるのです。切り捨てをしなければ、照準はどこにも合わせられないですから。でもこれは勇気がいりますよね。誰に対しても「いい顔」を人はしたいものです。でも、次のようにも考えなくてはなりません。「何事かを成すとき、全ての人から賞賛されることなどありえない」と。そのときの判断の基準として、支持する人が千人、支持しない人が千人。このあたりが落としどころだ、ということになるのです。
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