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2018.09.07 リカレント
 「リカレント」

 アメリカのアップル社が開催した開発者向けのイベントにティム・クックCEOから直々に招待され、「最高齢プログラマー」として紹介された日本人をご存知でしょうか?82歳のiPhoneアプリの開発者である若宮正子さんです。昭和の時代にはおとぎ話であった「コンピューターおばあちゃん」と呼ぶのに、まさにふさわしい人物です。若宮さんはおっしゃいました「人生100年時代、学齢期の教育だけでは不十分です」と。なんと若宮さんがプログラミングを始めたのは80歳になってからなのです!この若宮正子さんをメンバーに迎えたのが先月取り上げた「人生100年時代構想会議」です。もちろんグラットンさんもメンバーとして参加していますよ。人生100年時代を見据えた経済・社会システムを実現するための政策のグランドデザインを検討するために設置されたものです。この会議からの提言を受けて日本政府は「いくつになっても、誰にでも、学び直しと新たなチャレンジの機会を確保する。リカレント教育の抜本的な拡充を図ります!」と、発表しました。
 キーワードは「リカレント教育」ですね。リカレントというのは「循環する」ことを意味し、従来の教育が学校から社会へという一方通行であったのに対して、一度社会に出た人たちの学校への再入学を保障することで、学校教育と社会教育を循環的にシステム化することを目指しています。フルタイムの就学とフルタイムの就労を繰り返すことができる環境を整備することが求められているのです。急速に変化する社会に適応するために、義務教育が終わり社会に出てからも、個人が就学と就労を交互に行いながら、仕事に必要な知識や技術を学び続けることが望ましいという考え方に基づいています。
 ライフコースの図式で表すならば「教育」→「仕事」→「教育」→「仕事」という循環を、何度でも繰り返すことのできるのがリカレント教育なのです。
 日本は世界に先駆けて超長寿社会を迎えることになります。人生100年時代を見据えて、これまでの制度や慣行にとらわれない、新しい仕組みづくりが進んでいきます。我われはその真っ只中にいることを自覚しなくてはなりません。
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