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2016.11.04 迷宮入り

「迷宮入り」

 「解決しない難事件」のことをたとえて「迷宮入り」と言ったりしますね。「迷宮」というと、皆さんはどのようなイメージを持ちますか?宮殿のような大きな建物の中で、たくさんの部屋や通路が迷路のようになって入り組んでいる…そんなとらえ方ではないでしょうか。実は「迷路」と「迷宮」では、厳密な意味では全く対照的な特徴を持つものであることを皆さんはご存知ですか!
 迷宮といえば誰もが思い浮かべる「クレタ島のクノッソスの迷宮」がありますが、このギリシャ神話に登場する世界最古の迷宮、牛頭人身の怪物であるミノタウロスが閉じ込められているのが「ラビュリントス」ですね。迷宮内には余すところなく通路が組み込まれているのですが、実はその通路は全く交差せずに、ただただ一本道を他の選択肢もなく突き進むだけだということを、意外と皆さん知らないのではないでしょうか。入口から迷宮の中心に向かって進んでいくことになるのですが、通路は何度も中心のそばを通りながら、振り子のように方向転換して、徐々に中心点に近づいていくことになります。そしてようやく中心点に到達したと思ったら、そこに出口はなく、今度は全く同じ道を通って、入口まで戻って脱出しなくてはならない。これが「迷宮」なのです。「分かれ道」や「行き止まり」「通る必要のない道」が多数存在し、入口=スタートと出口=ゴールのある「迷路」とは対照的であることがはっきりとお分かりいただけると思います。
 ですから、「ラビュリントス」に入ったら、ミノタウロスに遭遇しないでやり過ごすことはできません。隠れるわき道もなければ、分かれ道で避けることもできないのです。必ずぶつかって、対決しなくてはなりません。
 このことを理解して、「迷宮入り」という言葉をもう一度考えてみるならば、「解決しない難事件」であってもそれは、「必ず決着をつけなければならない」という意志が読み取れるように思いませんか?もちろん逆に「ゴールがない」という意味にもなるのですが(笑)。
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