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2016.12.03 実際問題
「実際問題」

 「頭の中で考えるのではなく、われわれが生活する場に臨んでの」という意味を表す四字熟語ですね。用法としては「実際問題として…こうなる」といったように、後に続く文に副詞的にかかっていくパターンがほとんどです。
 同様な表現としては、いくつか挙げられると思いますが、「実のところ…」や「本当のところ…」や「有体に言えば…」などでしょうか。「有体」は「ありてい」と読みます。意味は「ありのまま」ということですね。
 では「実際」の反対語はなんでしょうか?「実際にはない、頭の中で作り上げたこと」を意味する言葉。「虚構」が当てはまるでしょうね。でも「虚構問題」という四字熟語はありません。「実際に」という言葉はあっても、「虚構に」がないのと同様です。
 一昔前?に経験豊かな人がくれたアドバイスといえば「実地が大切だ。机上だけでは空論に終わりかねない。」というものでした。「事件は会議室で起きてるんじゃない。現場で起きてるんだ!」という名台詞も同様の趣旨と考えられます(笑)。いわゆる「机上の空論」を振りかざすのはやめろ、という意味になるわけですね。
 「机上」を英語で言うと?「デスクトップ」になります。デスクトップコンピューターで情報処理されるシミュレーションは、今や「実際問題」を考えるにあたって、必要不可欠なものとなっています。ですから昨今の実情をふまえたアドバイスとしては「いきなり実地では失敗しかねない。机上でのシミュレートをしっかりと行え」というものになるのではないでしょうか。
 より規模の大きな話をしますと、地球環境問題を「実際問題」としてどう考えるか、ということになります。「二酸化炭素の濃度が上昇したらどうなるか、実際に試してみよう」という話にはならないということはお分かりでしょう。スーパーコンピューターを使ってのシミュレーションが大きな鍵を握ることになります。それでも、例えば自動車の安全性を確認するために、今でも本当に車をぶつけて試してみるという衝突実験が行われています。「やはり実際にやってみないと分からない」と言うことなのでしょうか?実は、これ、今のスーパーコンピューターではまだシミュレーションができないという計算能力の問題で、派手に衝突させたいわけではないのです。
 「国家基幹技術」と位置付けられる次世代スーパーコンピューターです。「世界一になる理由があるんでしょうか?二位じゃダメなんでしょうか?」と言われても…。ダメなんですよ、実際問題(笑)。
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